ドンクベットとはポーカー始めたての人が引っ掛かりやすいやってはいけないアクションの1つです。
この記事では、どうしてドンクベットはやってはいけないのか、相手がドンクベットをしてきた時に使える対処法を紹介します。
この記事で分かること
・基本的にドンクベットは行わない
・ポーカーの戦略的な知識を身に付けた上で使うのはOK
ドンクベットとは
ここではポーカー用語でよく耳にするドンクベットとは何なのか、いつ起こるのかについて画像を使って分かりやすく解説します。
①そもそもドンクベットって何?
②ドンクベットが起こるシチュエーション
そもそもドンクベットって何?
ポーカー用語で良く聞くドンクベットとは、プリフロップで最初にレイズした人や最後にレイズした人よりも先のポジションの人がベットをすることです。
ドンクベットはリンプインに並んで初心者がやってしまいがちなプレイです。ドンクベットばかりしていると相手に初心者だと勘づかれたり、難しい判断を迫られる状況に立たされやすくなります。
ドンクベットが起こるシチュエーション
ドンクベットが起こるタイミングを見ていきましょう。プリフロップでUTGが初めにレイズしてSBがコールした状況を考えます。
その後フロップでA♠︎2♠︎6♦︎と、3枚カードが開きました。SBはAがヒットしたので強いと思い、300ベットしました。このようにプリフロップではコールしていたのにSBがフロップでいきなりベットすることをドンクベットと言います。
UTGから見たSBは、プリフロップでコールしているため、AAやKKなどの強いハンドは持っていないはずという認識があります。SBがAを持っていてもキッカー(K)では勝っているだろうと考え、UTGは3倍の900にレイズしました。
SBは降りるのであれば300ドルの追加損失が確定、コールしてターンまで見に行くのであれば900のコストです。SBはコールするとその後のラウンドでも大量のチップを持っていかれるでしょう。このようにドンクベットをしたことで自ら難しい状況を作り出してしまっているのです。
仮にSBがセオリー通り、チェックをし、UTGに300のベットを打たれてフォールドしたとしても追加の損失は0です。コールでも300ドルで済み、その後ターンのカードを見に行けます。
ドンクベットが悪いプレイと言われる理由→自分から余計な出費を払うハメになるから
仮に、強い役が完成してもドンクを打っていると相手に「私は強くなったのでドンクベットを打ちました!」と教えているようなもので相手は簡単に降りてしまい、バリューが取れないです。
説明したシチュエーションのようなドンクベットはオンラインポーカー*上では多く見受けられます。
*ネット上のポーカーゲーム
特にWPTグローバルは初心者の割合が多く、ドンクベットやリンプインだらけです。相手のドンクベットを見抜ければ大量のチップを獲得できます。
また、この記事で学んだドンクベットのシチュエーションはよく起こるのでオンラインポーカーで何度も確認することでアミューズメントポーカーに行った際のプレイも変わってくるでしょう。
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ドンクベットがダメな理由3選
初心者がドンクベットをしてしまうのには 「フロップで強いペアができたから」 「この先で強い役ができそうだから」という理由がほとんどです。
しかし、ドンクベットを頻繁にすると自らアクションを難しくして結果的に大きくチップを獲得できません。ドンクベットがダメな具体的な理由は3つあります。
①チェックのアクションが弱くなる
②バリューが取れない
③そもそもハンドレンジ(レンジアドバンテージ)が不利だから
①チェックのアクションが弱くなる
ドンクベットばかりするとチェックのアクションが弱くなります。強い役が完成したらベット、ヒットしなかったらチェック。このようなアクションをしている方は要注意です。
ハンドが強くなった時に毎回ドンクベットを打っていると、「チェックした時はハンドが弱いんだ」と読まれてしまいます。結果、相手からベットされて多くのチップを持っていかれます。
強い役が完成しても、ドンクベットせず、チェックで相手のアクションを見てから行動しましょう。
②バリューが取れない
ドンクベットがいけない理由はバリューが取りづらいからです。バリューが取れないとは、あなたの強い役に対して相手が降りてチップを最大限引き出せないことです。強い役が完成したら相手からチップを引き出したいですよね。
強いハンドだからと言ってドンクベットを打っていると、ヒットして強い役ができたんだなと相手にバレて簡単に降りられてしまいます。せっかく自分のハンドが勝っていても相手からバリューを取れないともったいないです。
強い役が完成したら…
✖ ドンクベット
〇 チェック
ドンクベットでなく、チェックで回すことで相手からのベットを引き出せます。相手はあなたのチェックにより強い役が完成していないと錯覚します。そして引き続きベットしてくるので、バリューを狙えます。
もし、自分が最も強い役を作れていれば相手からのレイズにリレイズを返して、さらにチップを引き出せます。
③そもそもハンドレンジ(レンジアドバンテージ)が不利だから
そもそもドンクベットする側は、前のラウンドでコールで参加しているためハンドレンジが不利な状況です。「ハンドレンジが不利」とは、相手が自分より強いハンドを完成させられる組み合わせが少ない状況のことを指します。
こちらはUTGのプレイヤーがオープンしてBBのプレイヤーがコール。フロップがAK2のシチュエーションのお互いのレンジ勝率を表した画像です。
画像中央のエクイティは勝率を表しており、BB側が約35%・UTG側が65%の勝率であり、BB側が不利なことが分かりますね。
さらに、レンジが不利になる理由をドンクベットする側のハンドレンジを使いながら説明します。下記のレンジ表は、UTGオープンに対してBBがコールするレンジ表です。
フロップでドンクベットする人はプリフロップで初めにレイズした人にコールしています。その時点で下記のようにコール側(ドンクベットした人)からAA ,KK,AKなどの強いハンドが消えて、弱いハンドが多くなります。なぜならかなり強いハンドを持っていた場合はプリフロップの時点で3Betするのが自然だからです。
もしフロップでBBがドンクベットしても、そもそものハンドレンジが有利なのはUTG側なのでコールやレイズが返ってくるでしょう。このようにハンドレンジが弱い状態でドンクベットしたことで自分のアクションが難しくなってしまうのです。
以上がドンクベットがダメな理由です。次の章ではドンクベットができるシチュエーションを紹介していきます。
ドンクベットを打っても良いシチュエーション4選
初心者は基本的にドンクベットをしないほうがいいですが適切なドンクベットはメリットにもなります。意味のあるドンクベットの使い方を学べば今まで以上にポット獲得できるようになります。
ドンクベットがメリットになり得るシチュエーションを4つ解説します。
①自分が強い時にドローを引かせないため
②自分が強い時により多くのバリューを取るため
③ブラフする時
④安いコストでドローを見に行きたいとき
①自分が強い時にドローを引かせないため
フロップで下記のようにフラッシュドローボードなりました。ドローとはあと一枚でその役が完成する状態のことです。
仮に相手プレイヤーがフラッシュドローだった場合、こちらがチェックをすると、チェック(SB)→チェック(MP)と無料でターンのカードを見させてしまう可能性があります。
SBの自分はAのトップヒットですが、ターンでスペードが落ちると捲られてしまいます。そのため、相手プレイヤーに無料でターンを見させない or フォールドさせることを目的としたドンクベットを打つことが有効です。
②自分が強い時により多くのバリューを取るため
こちらがフロップでセットなど、強いハンドになった際は、より多くのバリューを取りたくなります。そのため、ドンクベットをして、相手プレイヤーにコールやレイズをさせることも有効です。
55を持っていてフロップで5のスリーカードが完成した場面を考えます。相手のAAにしか負けておらず、ドンクベットによって多くのバリューが狙えるチャンスです。
しかし、この手法にはデメリットもあります。それは、相手プレイヤーにフォールドさせてしまうリスクがあることです。
そのため、相手プレイヤーのポジションからハンドレンジを絞り、ボードと絡んでそうかの判断をすると失敗確率が下がります。こちらの記事では一般的な9MAX 100BBのハンドレンジについて詳しく解説しているので参考にしてみてください。
③ブラフする時
ドンクベットを打つ=「何かしら強くなった」という状況が多いです。それを逆手に取り、ブラフとして活用することも有効です。ただし、ストーリー性がないと失敗しやすいため、初心者のうちは使わなくて良いでしょう。
フロップで♡が二枚落ち、ターンで3枚目の♡が落ちた場面を考えます。
自分がA♡を持っているので、1番強いフラッシュを装ってドンクすることにより、相手はナッツを持っていないので悶絶します。またコールされてもターンで♡が落ちれば、まくり目があるためそこまで問題ないです。
ブラフが有効な場面はドンクベット以外にもたくさんあります。ブラフを使う場面が気になっている方はブラフの活用方法を詳しく解説したこちらの記事を参考にしてください。
④安いコストでドローを見に行きたいとき
自分がドローハンドだった場合、次のラウンドのカードを見たくなります。ただ、コールするのに割に合わない額のベットを打たれてしまったら、コールができないです。
そのため、オッズが合うような小さめのベットを打ち、相手プレイヤーにコールまたはフォールドをしてもらうことを狙ったドンクベットは有効です。
オッズに合うドンクベット額が気になる方はオッズとアウツの考え方を学ぶことが重要です。こちらの記事を読めばオッズとアウツが計算できるようになるのでぜひ参考にしてください。
⑤チェックしたときに相手がベットしなさそうな時
自分がチェックした時に相手もチェックで回そうと考えている時はドンクベットブラフが有効になります。つまりドンクベットする側のレンジが有利な時です。
JToのBTNがオープンして56s持ちのBBがコールしてリバーまで進んだシチュエーションを考えます。
*フロップとターンはBTNからのベットにBBはコールしてます。
リバーで落ちた8はBB側に有利なカードになります。なぜならBBが8の2番目に強いペアを持っている可能性が高いからです。
BTNは8のセカンドペアでBTNはフロップ、ターンとベットしてこないでしょう。おそらく、JのペアかJ以上のペアでのベットですのでBBが8のセットを装ってBTNのJを下ろしに行くドンクベットブラフが有効です。
ドンクベットを使いこなすのは難しいですが、解説したドンクベットが有効なシチュエーションを理解して、ハンドをこなすことが重要です。
ドンクベットの練習にはオンラインポーカーがおすすめです。オンラインポーカーは1時間にこなせるハンド数が200ハンドとアミューズメントカジノの10倍のスピード感です。成長スピードが10倍なので早く初心者を脱却したい方にうってつけな練習法です。
ドンクベットの練習ならWPTGlobalというオンラインポーカーがおすすめ。低レートではドンクベットの見極めやドンクベットが通用しやすいです。学んだ事をWPTGlobalで試せばバリューを取れたり、一段高いレベルでのプレイができるようになります。
WPTGlobalはドンクベットを練習するのに最適なので登録してスキルアップを目指しましょう。
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ドンクベットされた時の対策法
ドンクベットの対策は相手が自分よりも上手いプレイヤーかフィッシュなプレイヤーかによって変わります。相手の特徴を見極めたうえで適切なアクションが取れれば、利益を最大化できます。
圧倒的人気アプリのKKポーカーや2022年にできたWPTグローバルはフィッシュプレイヤーが多く、ドンクベットやリンプインをされる場面が多々あります。フィッシュに対するドンクベットの対策法を学んで相手から多くのチップを獲得しましょう。
①相手がフィッシュの時
②相手が上手いプレイヤーの時
相手がフィッシュの時
相手が頻繁にリンプ・ドンクベットをするフィッシュなプレイヤーからドンクベットされたら、自分のハンドと相談して勝負するか決めます。フィッシュがドンクベットしてきた時は基本的にフロップやターンで強い役が完成した場合です。
自分のハンドが負けていそうな時はブラフせずに素直にフォールドして対策しましょう。相手のドンクベットを見抜いてフォールドできれば無駄なチップを相手に取られないで済みます。
相手がフィッシュだと分かったら本当に強い手が入った時だけ勝負しましょう。
相手にドンクベットされて9回降ろされたとしても、最強ハンドの1回で根こそぎチップを奪い取ればいい
この事を意識すればオンラインポーカーで損失を最小限にして大きく稼げますよ。WPTグローバルはフィッシュへの対策が通用しやすく、おすすめです。
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相手が上手いプレイヤーの時
ベット額が適切で、リンプしない上手いプレイヤーからドンクベットされたら、2つの対策法を使い分けます。
フォールドを選ぶ
ブラフと判断して勝負に乗る
フォールドを選ぶ
ドンクベットを時々混ぜてくる上手いプレイヤーは、勝負に乗ったとしてもショーダウンまで難しい判断を迫られます。そんな時は素直にフォールドするのもドンクベットの対策の1つです。
ブラフと判断して勝負に乗る
ドンクベットされる度にフォールドしていると、「ドンクすれば絶対におりるプレイヤーだ」と判断されます。
上手いプレイヤーは、ブラフでとしてンクベットを混ぜてくるので、十分な勝率がある時には勝負に乗りましょう。しかし、ボードのカードと相手のプレイをよく観察して慎重にプレイするのが重要です。
ドンクベットは基本的にしない
ドンクベットはリンプインと並んで初心者がやりがちなプレイです。ドンクベットは使い方を誤ると状況をさらに難しくしたり、相手からのバリューを逃すことにつながります。
ドンクベットはマナー違反ではありませんが、ポーカーを始めたばかりの人はドンクベットは行わず、コールしたら最後にレイズしたプレイヤーまでチェックで回すのが吉です。
ドンクベットの見極め、使いこなすのにオンラインポーカーを使いましょう。WPTグローバルならドンクベットをする人が多いので練習の場として最適です。本記事で学んだ事を活かせば初心者の方でも簡単にスキルアップして勝てるようになりますよ。
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ドンクベットに関する質問
- ドンクベットとは何ですか
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ポーカー用語で良く耳にする「ドンクベット」とはアグレッサー(最後にレイズした人)よりも先のポジションの人がベットをすることです。初心者がやってしまいがちなアクションの1つです。ドンクベットがダメな理由はこちらをご覧ください。
- ドンクベットはどうしてダメなのですか
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ドンクベットの使い方を誤ると、自分の状況をさらに悪くしてしまったり、もっと稼げたであろうチャンスを取り逃してしまうためです。ドンクベットがダメな理由4選はこちらをご覧ください。
- ドンクベットの対策を練習できる方法はありますか
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ドンクベットする初心者が多いオンラインポーカーでの練習がおすすめです。日本人プレイヤーの多いKKポーカーや昨年できたWPTグローバルでは実際にドンクベットをする初心者が多いです。この2つのオンラインポーカーならドンクベットへの対策を練習できます。