テルはポーカー用語の一つで、ポーカープレイ時の癖のことを指します。
そのテルを見抜くことは、特にライブポーカーでは重要です。
ジェスチャーや目線といった細かい行動から「○○の時は××の傾向がある。」というように読み、相手のハンドの読みの確率を少しでも上げていく行動をテルを読む。と言います。この記事では、ポーカーの癖について具体的に説明していきます。
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ポーカーのテルについての大前提
ある程度ポーカーのテルを見抜いたとしても、相手のテルを100％正しく判断することはできません。それは、相手が「○○の時は××の傾向がある。」が毎回同じとは限らず、ポーカー上級者ともなると敢えて嘘の行動をとるからです。
ただし、たいていの人はそのようなポーカー上級者ではないため、相手のテルを見抜くことは勝率アップにつながります。つまり、ポーカーとテルの見抜きは必須です。
ポーカーのテルの見抜き方
ここではポーカーのテルの見方を具体的に説明していきます。
①とにかく相手を観察する
こちらに関しては、当たり前のことですが、非常に重要なことになります。ビッグトーナメントでは数日かけ戦っていくため、ライバルのポーカープレイヤーのテルを見抜く時間がたくさんあります。
相手のアクションやジェスチャーを覚えてき、「○○の時は××の傾向がある。」と覚えておくことが重要になります。
もちろん確信を持てないことの方が多いですが、少しでも勝率アップに繋がるため観察していて損はないです。
②どんな時に観察するか
相手がプレイ中かつ、自分がフォールドしているタイミングで観察しましょう。
というのもプレイ中の時は、対戦相手のこと以外見ないため、一方的にまた、自分が参加していないため、フラットに見て監視ができるためです。
③どこを見るか
ポーカープレイ時の表情、目線、姿勢、呼吸、手、足を見ると良いとされます。下記の項目で詳しく説明していきます。
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ポーカーのテルの具体的な例
表情
表情は、心理をそのまま表しやすいです。表情を見るときは、いくら笑顔を無理やり作っても、真の感情は目と眉に潜むといわれています。
例えば、何か不安があるときは、まぶたが下がっており、焦点が定まっていないなどです。
口元でも相手の心理を察することができます。代表例を挙げると、唇を隠すように丸め込んでいる状態や唇をかむ状態は、極度の不安状態にあるといわれており、口が広いている状態はリラックス状態といわれています。
ポーカーは、度々不安な場面に直面します。そのため、しっかりと観察していれば表情の変化はすぐにわかることでしょう。
目線
相手の心理を読むときは、目線を観察することも有効です。ポーカーはアクションが多く、目線の動きは激しいです。
例えば、ボードにカードが新たに出た時に、自分のハンドを確認した場合はフラッシュやストレートのような複雑なハンドのことが多いです。
意図的なものとしては、相手の目を凝視しているときは「私はあなたを見ているぞ！」という威嚇になるため、弱いハンドを持っていることが多いです。
また、ハンドを確認してすぐに目を逸らした時には、周りに自分のハンドが強いことを悟られないようにハンドに興味がないふりをしている場合があります。
さらに、瞬きの回数が増えたり目線の動きが活発になったりするなどしていると緊張している、逆に瞬きや目線の動きがゆっくりだとリラックスしていると言われています。
姿勢
テルは細かい表情や反応以外にも表れます。
ポーカー台に対して前のめりになっていたり、頻繁に足を組み替えていたりする時は緊張や興奮をしているサインです。
逆に、肩を落としていたり後ろにもたれかかっていたりする時はとてもリラックスをしている状態と言えます。
呼吸
一般的に、浅い呼吸の時は緊張状態、深い呼吸の時はリラックスした状態であると言われています。
ですが、相手が深呼吸をしているときなどは、意識的に自分を落ち着かせようとしていることが多いので、極度の緊張状態にあると考えることができます。
手
指先まで意識をして動かしている人はほとんどいないため、手の動きに注目することは、テルを見抜くときに有効になります。
手で口元や頬などの、顔の一部分を覆うときは、自分の表情を周りから隠したいという心理が働いていると言われています。
他にも、指先が頻繁に動いていたり、机をトントンしていたりするのは焦りや緊張の表れと捉えることができます。
また、ポーカーの場合は、急にチップを触り出した時は、強いハンドを持っている傾向があると言われています。
足
足を前に放り出していたり、だらんとしたりしている時は非常にリラックスしている状態です。机の下で貧乏ゆすりをしていたり、頻繁に足を組み直したりしている時は、緊張や興奮の現れです。
ポーカーテーブルの下で少し見えにくいかもしれませんが、少し意識しておくとテルを読む際に必ず役に立つはずです。
反応速度
ポーカーでは相手のアクションをするまでの時間も重要なテルになります。通常、人が嘘をつくときは反応が俊敏になると言われています。
一番注目しやすいのは、コールの速度です。コールがあまりに早いと、わざわざ強いアピールをしていることが多いため、ブラフの可能性があります。逆にあまりに遅ければわざと弱いふりをしている可能性もあります。
しかし、ただ素直にプレイしている場合もあるので、個々人に合わせて見極めることが重要になります。
テルを読むときの注意点
大前提の部分で少し触れていますが、ここではもう少し詳しくポーカーでテルを読むときの注意点を紹介していきます。
全ての人に当てはまるわけではない
これまでに紹介してきたテルの具体例は、あくまで一般論であり、「多くの人に当てはまりやすい」というものです。そのため、もちろんこれらに当てはまらない人も存在します。
ポーカー中よく観察して、1人ひとりに合わせたテルを見つけることが大切です。
意識的にテルをしている場合もある
レベルの高いポーカープレイヤーたちはわざとテルを出している場合があります。
自分が強いハンドの時に弱いテルをすれば、相手からより多くのチップを引き出すことができ、逆に弱いハンドの時に強そうなテルをしていればブラフを成功させやすくなるからです。
相手のテルが意識的なものなのか、無意識でやっているのかをきちんと見分ける必要があります。
テルに頼りすぎない
ポーカーのテルはあくまで癖です。どれだけ完璧に相手のテルを見抜いていたとしても、それ通りの行動をしないこともあります。
相手のハンドを読む上で有効な手段ではありますが、テルを100%信頼して、テルだけから相手のハンドを予想するのはあまり良い策とは言えません。
あくまでハンドリーディングの際の補助としてテルを活用することをお勧めします。
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